治療例(左第5中手骨骨折) - 東京都文京区の東大前接骨院のブログ|東大前接骨院

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2017年09月11日 [治療の話]

治療例(左第5中手骨骨折)

物を殴ったり、手を踏まれたりで手のひらの骨、中手骨を骨折することがあります。ずれのない折れ方であれば回復は早いのですが、ずれがあると指がねじれるため、グーパー動作が通常通りにできなくなる可能性もあり、注意深く見ないといけない部分ではあります。
ずれがあると整復という操作が必要ですが、折れ方がひどかったりするとオペの対象にもなります。骨自体は4から6週くらいでくっつくので指関節の拘縮をいかに出さずに、筋力、可動域を回復させるかが肝です。
手術しない保存療法では、固定はMP関節を動かさないようにしていることが多いのでMPが固くなっていることが多いですが、指のDIP、PIPといった関節も固くしてしまうことがあります。
患者さんにここは動かしてね、と言っても怖がってしまい動かさない人がたまにいます。
この辺りをよく理解してもらうことが大切ですが、こればかりは患者さんの性格や理解度も異なってくるのである程度は仕方ない部分もあるでしょう。
できるだけリハビリには毎日来てもらったほうが良いので、MPは固定したままDIP、PIPを動かします。回旋やすべり、転がり運動を加えながら動きを付けていきます。
手首や肘も吊っている場合は固くなっていることがあるので、できるだけ動かすように指示をします。前腕の筋緊張も取りながらMP以外の関節を動かすようにします。固定の4週くらいから骨癒合の様子を見ながらギプスを外したり、入浴時だけ外すようなスプリントに変えることがあります。
骨と骨の間に筋肉がありますが、それも委縮したりするので、自分でグーパー運動を入浴時にしてもらいます。固い関節は最初は痛みが出ますが、動かしていくうちに少しづつ痛みがへり、動く範囲が増していきます。動かした後に腫れが出た場合は少しやりすぎなのでアイシングをしましょう。
MP関節の回復は個人差がありますが、長い場合2,3か月くらいかかる方もいます。痛がって自分では動かさず、固まりきってから整形外科や接骨院に相談に来る人がいますが、早めにリハビリを開始したほうが絶対に予後はいいですよ。曲げ伸ばし動作がある程度回復したらゴムボールを握る
動作やおしぼりを握ったりをお家でもしてもらいます。不安定な折れ方をした場合は少し変形が残るケースがありますが、指の回旋以外ではそれほど日常生活に影響が出るケースはないと思います。回旋が残ると曲げた時に指が重なるオーバーラッピングフィンガーというのになってしまうので、非常に困ります。途中経過での確認がとても大切です。3週目まではなかったのに、4週目でオーバーラップが生じたこともあるので固定は十分に確認しましょう。
中手骨の頸部で折れたか、骨幹部で折れたか、骨折線の入り方などでも治療方針は変わっていくのでケガの仕方によってはオペ一択のことがありますが、いずれにせよ指のDIP、PIP関節のリハビリは避けては通れない部分ではあります。
日常生活の中で手を使えないということはかなりのハンデになりますので、放っておかずに専門家に相談しましょう。
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